社会人になって、業務に役立つ知識を勉強していくのが難しいなと感じていました。
学生の時は、英国数理社を頑張って勉強して100点を目指して勉強しますよね。
システムエンジニアになって、業務知識はもちろん、基礎的なIT知識、プロジェクトマネージャーとしての知識、業界知識、顧客知識、英語、会計、法律、オフィススキルなどなど学ぶことの幅がどんどん増えました。
社会人は学ぶことは増える一方で、勉強する時間は限られるですよね。特に私の部署は夜勤や休日出勤もあるので、残業も普通にあるので、物理的に勉強に当てられる時間は少ないです。
その少ない時間で「何を学ぶか」「どうやって学ぶか」ってとても大事だなと思い、「一流の学び方―知識&スキルを最速で身につけ稼ぎにつなげる大人の勉強法」という本を手にとりました。
読んでみると、社会人の勉強法に役立つTIPSがたくさんあり、とても学びになったので、さっそく紹介していきたいと思います!
「一流の学び方」について
本の内容を簡単に紹介
アダルトラーニングという最短で効率よく、知識やスキルを身につける
方法論を解説した一冊です。
延べ3000人のコンサルタントの指導経験を持つ「プロを育てるプロ」として知られる清水久三子さんが、大人になっても学び続け成果を出したい社会人に向けて書いた「大人の学び方の教科書」的な位置付けになります。業界や年次に関わらず、学び方に関するスタンスを身に着けることができます。
目次
「学ぶ者」と「学ばざる者」の差が広がる時代――「はじめに」に代えて
PROLOGUE 「学び方」でビジネスパーソンの人生が決まる
CHAPTER1 こうすればあなたの「学び」は失敗しない
CHAPTER2 「学び」を「稼ぎ」に変える4つのステップ
CHAPTER3 最速で効率よくキャッチアップする
CHAPTER4 1日3冊のインプットを可能にする読書術
CHAPTER5 こうすればスキルや知識が「稼げる」レベルになる
CHAPTER6 学びの効率&効果を高めるラーニングハック
おわりに――学びには快感がある
著者略歴
清水さんは人材開発が専門のコンサルタントです。本著以外にも、「プロの学び方」「プロの資料作成力」などの著書があります。
清水 久三子(シミズ クミコ)
&create(アンド・クリエイト)代表、オーガナイズ・コンサルティング代表取締役社長。大手アパレル企業を経て、1998年にプライスウォーターハウスコンサルタント(現IBM)入社後、企業変革戦略コンサルティングチームのリーダーとして、新規事業戦略立案・展開支援、コンサルタント育成強化、プロフェッショナル人材制度設計・導入、人材開発戦略・実行支援などのプロジェクトをリード。2005年より、コンサルティングサービス&SI事業部門の人材開発部門リーダーとしてコンサルタント・エンジニアの人材育成を担い、2013年に独立。プロジェクトマネジメント研修、コアスキル研修、リーダー研修など社内外の研修講師をつとめ、延べ3000人のコンサルタントの指導育成経験を持つ「プロを育てるプロ」として知られている。2015年6月にワーク・ライフバランス、ダイバーシティの実現支援を使命とした会社を設立。創造性と生産性を向上させるスキルアップのプログラムの提供を開始。
「一流の学び方」を読んで学んだこと
学びには4つの段階「①概念の理解、②具体の理解、③体系の理解、④本質の理解」がある
学びは「知っている」というレベルから、「体系を理解している」「本質を理解している」というレベルまであります。アダルトラーニングはいち早く、「体系を理解している」のレベルまでいくことを目指す学習法です。
私は、学びには4つの段階があると考えています。それは、①概念の理解、②具体の理解、③体系の理解、④本質の理解です。そしてバリューが出せるレベルとは、③と④だと思うのです。
ステップ1の「概念の理解」とは、「知っている」というレベルです。ルールも知っているし、キャッチボールも素振りも、投球理論やバッティング理論も知っている。でも、試合に出たことがないというレベルです。
ステップ2の「具体の理解」は、試合に出たことがあるというレベルです。とりあえず基本プレイはできるけれど、学んだ範囲でしか対応できない。ストレートにはミートできても、見たこともない変化球を投げられればお手上げ。試合には出られるけれど、うまいか、勝てるかというと、微妙なところ。この「概念の理解」と「具体の理解」までは、言い換えれば体育の授業で教えられるレベルです。つまり、チャイルドエデュケーションで達成できる範囲です。ただし、プロ野球選手にはなれません。つまりバリューを生まないレベルなのです。
バリューを生むのは、ステップ3の「体系の理解」レベルからです。基本知識、技能は習得済みで、さらに自分なりにそれを応用できるレベルです。 バッターとしてはカーブでもフォークでも対応できます。守っては高度な捕球もできます。投げては強打者を相手にしても配球を散らし、三振か、あるいはゴロに仕留める実力があります。ここまで来ればバリューを生みだしていると言えます。
ステップ4の「本質の理解」にいくと、プロ野球なら主将かエースクラスです。 自分で高度なプレーができるだけでなく、新たな野球理論やテクニックを編み出したり、人に聞かれれば助言やアドバイスもできます。リーダーとしてチーム全体の力を高められるレベルです。ここまで来れば生み出すバリューは「体系の理解」レベルよりさらに跳ね上がります。
私がインストラクターとして研修をしてきたなかで一つ気づいたことがあります。それは、多くの人が「概念の理解」「具体の理解」までは学ぶのに、その先の「体系の理解」「本質の理解」まで学び続けないということです。
『一流の学び方』 CHAPTER1 より 清水久三子:著 東洋経済新報社:刊
「一流の学び方」を読んで実践すること
目標のない学習をしない
大半のビジネスパーソンが「この程度の知識がないと、恥をかくかな」くらいの気持ちで入門書を買い、とりあえず読んでみるだけです。入門レベルならさほど難解でもないので、「なるほど、そういうことか」でおしまいにしてしまいがちです。
つまり、学びは「概念の理解」でストップし、次のステップに進めません。それどころか、数カ月後にはもう、本で得た知識さえ頭から消え失せ、「読んだことがあるなあ」程度の記憶しか残っていない人も少なくありません。
この一説が心に残りました。役に立ちそうというぼんやりとした学習は効率が悪く、頭にも残りません。自分でも結構経験があります。株の入門書をとりあえず読んで、なるほど!と思っても行動せずに終わってしまったり。
まずは自分が学びたいことをきちんと書き出し、優先度と目標を立てて勉強しようと思いました。繰り返しになりますが、時間は限られているので。
「情報マップ」「学習ロードマップ」「ラーニングジャーナル(ブログで作る学習日誌)」を作る
本著で繰り返し説明されているのが、「情報マップ」「学習ロードマップ」「ラーニングジャーナル(ブログで作る学習日誌)」を作ること。
学習ロードマップ…「学びの計画・期間を管理する」
ラーニングジャーナル…「学びをアウトプット・ストックする」
「一流の学び方」のまとめ
「一流の学び方」を読んで、社会人として次に学習しようとしていた、プロジェクトマネジメントについて、計画を立てることができました。
やみくもにインプットするよりも計画を立てて、実行していくのが大事ですね。是非手にとって読んでみてください!
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