【書評】プロジェクトでPM的な立場になったので、慌てて「プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門」を読んでみた

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プロジェクトマネジメントについて勉強してみたよ。

いきなりですが、自分語りをします。

 

新卒で金融系のシステムエンジニアとしてのキャリアを初めて、徐々にマネジメントをする立場になってきました。1〜2年目は設計〜開発〜テスト〜リリース工程が中心でしたが、3年目以降は要件定義に携わるようになり、徐々に自分の携わっている以外の案件のレビューをするようになり・・・

今後のキャリアも徐々に固めていく時期になってきました。

開発にがっつり専念するか、プロジェクトマネージャー的な立場でプロジェクトを推進していくか。

自分の性格上、特定の分野の技術のスペシャリストになるよりも、幅広のマネジメントやステークホルダー折衝をする方が向いていると思っているので、プロジェクトマネージャー的な道を目指そうとしています。

実務でも小さい案件からプロジェクトを任されるようになってきました。

(まだ20代の若造なので、大規模プロジェクトのマネジメントは難しいのですが・・)

そんな経緯があり、まずは座学で、PMBOKについて基本的な知識を身につけようと思って手に取ったのが、この「プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門」です。

プロジェクトマネジメント知識体系のデファクト・スタンダードであるPMBOKを、プロジェクトマネジメントに馴染みのない人でも理解できるように、分かりやすく、要点をしぼって解説した書籍です。

「プロジェクトマネジメントとはなんぞや」という基本中の基本から学ぶことができます。

読み終えた結果、プロジェクトマネジメント「PMBOK」の基礎知識がざくっと身につき、どのようなことを意識しながら日々の業務を行えばいいかという、指針を見つけることができました。

プロジェクトマネジメントに初めて携わる人にはおすすめしたい書籍です。

この記事では「プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門」を読んで、学んだこと、実践することを紹介します。

「プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門」をおすすめしたい人
①プロジェクトマネジメントに初めて携わる社会人
②PMP、プロジェクトマネージャー試験の合格を目指している人への入門書
③プロジェクトを経験したことはあるが、「プロジェクトマネジメント」といわれても何をすればよいかわからない人

「プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門」について

本の内容を簡単に紹介

本書は、プロジェクトマネジメント知識体系のデファクト・スタンダードであるPMBOKを、プロジェクトマネジメントに馴染みのない人でも理解できるように、分かりやすく説明した書籍です。

目次はこんな感じ。

序章
■第1章 プロジェクトに関する基礎知識
■第2章 PMBOK の基礎知識
■第3章 PMBOK を利用したプロジェクトマネジメント実践 計画フェーズ
■第4章 PMBOK を利用したプロジェクトマネジメント実践 要件定義フェーズ
■第5章 PMBOK を利用したプロジェクトマネジメント実践 設計・開発フェーズ
■第6章 PMBOK を利用したプロジェクトマネジメント実践 テスト・移行フェーズ
■第7章 PMBOK を利用したプロジェクトマネジメント実践 運用・保守フェーズ
付録 プロジェクト失敗の原因を探せ

まずはどういったものが「プロジェクト」と呼ばれるのかを紹介し、その上でPMBOKの主要用語や全体像を説明。さらに、実際のプロジェクトにおいてPMBOKをどのように利用するかについて解説してくれます。

著者略歴

IT業界を渡り歩いて、数々のプロジェクトを経験した著者の広兼さん。

広兼さんの実体験に基づくコラムが数多く紹介されていて、非常に参考になります。

広兼 修
株式会社フュージョン代表取締役社長。米国PMI認定PMP。ITコーディネータ(経済産業省推進資格)。東京都立新宿高等学校卒。東京工業大学大学院修士課程卒。外資コンサルティング会社にて、企業の経理・製造・人事業務で利用するコンピュータシステムの構想・設計・開発に従事。その後、外資ERPベンダーにてコンサルティング部門の立上げ、販売・物流ソフトウェアの導入責任者として従事。1999年、株式会社フュージョンを設立。業務およびシステムのコンサルティング、プロジェクト管理支援、IT戦略立案、企業のCIO補佐などを中心に活動を行う

「プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門」のおすすめポイント2つ

「PMBOKについて」網羅的かつ丁寧な説明

定番入門書と言われるだけあり、網羅的かつ最初から最後まで丁寧な説明です。PMPの問題集や参考書はとっつきにくいものが多いので、まずはこの本で「プロジェクトマネジメント」の全容を知ることができるので、とっかかりとしてかなりおすすめです。

「PMBOK」という語句は知っているが、具体的には何なのか分からない、覚える必要があるのに手が出ない人、「PMBOK」を理解したいがどこから勉強していいかわからない人には間違いなくおすすめです。

▲PMBOKの49プロセスってこんなにあるんです。覚えるの大変。

具体的な場面を想定したケーススタディ的な構成

第3章から第7章は、「架空企業の経理システムのリプレイスプロジェクト」のプロジェクトマネージャーになり切ったと仮定して、ケーススタディのように話が進んでいきます。単調に知識だけ並べられても、「どのような場面でこの知識体型を使うのか?」というのがわかりづらいと思います。

その点、本書は、「計画〜要件定義〜設計・開発〜テスト・移行〜運用・保守」という各フェーズで、プロジェクトマネージャーは「どのような壁に遭遇するのか」「どのようなリスクがあるのか」「どのようなコミュニケーションをすればうまくいくのか」など具体例がふんだんに紹介されています。

なので、自分が急遽プロジェクトマネジメントをする立場になった人にとっては非常に有効かと思います。

「プロジェクトマネジメント標準 PMBOK入門」を読んだ感想

どんなプロジェクトにも正解はない。でも正解に近づけないといけない。

タイトルの通りです。プロジェクトは仕事の数だけあります。ただ期間、コスト、ステークホルダーなど一つとしておなじプロジェクトはありません。もちろんプロジェクトによって正解は一つではありません。

プロジェクトマネージャーはどんなプロジェクトも前向きに取組み、少しでも成功に近づける必要がある、タフな役割だと感じました。ただAIやロボットでは置き換えられない存在でもあります。

人とのコミュニケーションが何よりも大事なプロジェクトマネージャーは大変だけど、やりがいがある仕事ですね。これから足を踏み入れるのは恐ろしくもあり、楽しみでもあります。

僕自身も来年度中にはPMPかプロジェクトマネージャー試験には取得したいなと思っています!仕事でも本書で得た知識を生かし、コミュニケーションを密に取って、メンバとうまくやっていこうと思います。何より実践ですからね。ぜひ一緒にがんばりましょう!

 

 

追記:プロジェクトマネージャ試験に入社4年目で合格しました!

本書でPMBOKの勉強を始めて、プロジェクトマネージャの入り口にたちました。

そして入社4年目の春に受けたプロジェクトマネージャ試験で無事に合格することができました!!

使った参考書は2冊だけです。本ブログで紹介したPMBOK入門と三好先生の本です。

三好先生の本はプロジェクトマネージャ試験で合格を目指すなら超おすすめです。この本さえやりきれば絶対に受かる!僕はこの参考書と過去問を60時間やりこんで受かりました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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